喰い物屋の最近のブログ記事

赤坂・松葉屋さん

さて、困ったときの食べ物ネタ・・・・

毎年この季節になると、美味しい松茸が食べたいなぁと思う。
育ちは関東ですが、生まれから小学校低学年までは岩手県。それも山村で小学校の全校生徒が20人ぐらいと言う寒村でした。
その代わり自然の恵みは豊富で、秋になると近所の人と山に入ってきのこを取ったりしたものです。当然松茸も採れるのですが、松茸の採れる場所だけは農家毎の秘密で、教えてはもらえません。
ただ、採れたての松茸をかごに山盛りで分けてもらい、食べた記憶はあります。

で、今年は松茸専門店と銘打っている赤坂の松葉屋さんへ行って見ました。
今年は国産の松茸が酷暑の影響でほとんど取れないという事で、中国産の松茸でした。

料理は、コースで松茸尽くしで、それぞれ趣向を凝らした美味しいものでした。

松茸酒と前菜。
松茸酒は、甘い松茸の味お吸い物(インスタント)風・・・・

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次は八寸と大きめ土瓶の松茸土瓶蒸し。鱧(はも)にも脂がこってり乗って・・・

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松茸と飛騨牛の寿司

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途中板前さんが席まで来て松茸1本まんまの炭焼き。
焼きたてホカホカの香り高い松茸を生姜醤油でシコシコ・コリコリと・・・・至福の時間でありますw

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飛騨牛ステーキ(美味)

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松茸ご飯。これが大きな土鍋にもっさり入ってて一人三膳分ぐらいありそう・・・少し余った・・・

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デザート・・・マンゴーのプリンだったかな・・・
実は口の中が松茸松茸してて、写真を撮るのを忘れて口直しにペロッと食べてしまった。

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ということで料理は二重丸なのですが、店全体のおもてなしは、残念ながら合格点にはなりません。
シーズン&週末という事で混んでいたのかも知れませんが、混んでるからという感じでもない。
お客様を迎えてから帰りまでの一連の流れが実に悪い。

今回はプライベートでの訪問でしたが、これで良ければさらに知り合いと行ったり紹介したり、ビジネスの接待に使ったりとか考えるのですが、残念ながら今のままでは・・・・

(1)一階の店舗で名前を言うと、店員が二階へ電話。二階へどうぞと言われ行くと沓脱ぎに誰も居ない。
しばらくぼーっと待つとやっと店員さんが出てきて部屋へ案内。
このへん、私の会社のある人形町の老舗だと2階へ上がった時点で三つ指ついて「いらっしゃいませ、お待ちしておりました」と気持ちよく出迎えてくれる。
出だしのツカミって大事だよね。

(2)着物を着て料亭らしい出で立ちの店員さんなんですが、動作がバタバタして落ち着きが無く、こちらまでせわしない気分になる。

(3)料理の出るタイミングが悪い。
私はこの日は基本的にあまり飲まずに食べる気分。ところが、料理と料理の間隔が長すぎて、手持ち無沙汰・・・
逆に飲みたいときはあまり料理がさっさと出てくると早すぎと思うこともある。
この辺の客のテーブルと雰囲気を見て、料理を出すタイミングを計るのも店の器量だと思うんだけどね。

(4)器は良いのだけど、椅子やテーブルなど調度品がいまいち・・・

料理も不味い、店の雰囲気も店員も悪いってなら、文句も言わずもう行かなきゃ良いだけなんだけど、松葉屋さんは味はなかなか良いし、上記に上げた不満もちょっとした気遣いで改善できると思えばこそ敢えて書いた。
味・ロケーションは良いのだから、店のお客様をもてなすシステム的な面&マインドをよく考えれば良いのに、もったいないなぁというのが正直な感想でした。

たまたま行ったときだけだったのかも知れませんが・・・・

まぁ、松茸専門店の松茸と飛騨牛のコラボを楽しみたいならお勧めです。
味は補償しますw
頑張れ松葉屋さん!!

カトリカ訪問

今日は久々カトリカへ行ってきた。
右のMy Linksにある「窯焼きピザのカトリカ」だ。
知り合いのお兄さんが経営しているピザ屋さんで、プライベートでホームページを作成したっていうつながりです。

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(こんなテーブルが2つだけの小さなお店です)

で、今日訪問したメンバーが、大林千茱萸(ちぐみ)さん、青木絵麻さんと私の3人。
大林さんは、尾道3部作で有名な大林宣彦監督のご長女で、ご自身も中学生のときに映画に出演している。
現在は、「映画感想家」「料理研究家」「ビデオカメラマン」等多方面でご活躍されている著名な方。
http://www.freestyle-life.net/free-100-page-19.htm
青木絵麻さんは、油屋店主にしてBLOG「油屋ごはん」主宰、レシピ集「油屋ごはん」の著者でもあるお方。
私は、リネージュシリウスに生息する雑魚WIZ。
どう考えてもつりあわね~感はさておき、イタリアのピザ職人大会でチャンピオンシップを獲得した森山 東(あずま)さんの美味しいパスタ&ピッツァを堪能してまいりました。

しかし3人(うち女性2人)にもかかわらず、ビール+ワイン2本、スープ3+前菜3種、ピザ2皿、パスタ2皿、スイートピザ2皿+大林さんの新婚祝いプチピザ1個、デザート3個+コーヒー4杯!
カトリカさんのピザはハーフサイズは無いので、スイートピザ含めてすべてフルサイズ・・・よくぞ食べたもんだ・・・

大林さんは、プロトコール(社交儀礼)の専門家でもあり、当然食事作法についてもプロ中のプロ。
厳しいチェックが入るかとびくびくしてましたが、
「そういう時とそうでないときってあるからねぇ」ととても気さくな対応をして頂き、安心。
というか、とてもざっくばらんな方でまったく気を使うことも無く、どちらかというとハメを外した盛り上がりで(料理がすばらしく運ばれてくるたびに「わ~!!」「なにこれ?」「おいし~!!」)3時間以上も長居してしまった。

カトリカさん、東向島の住宅街に中にぽつんとあるお店です。
でも知る人ぞ知るリアル・イタリアンの名店。
実際、大林さんがツイッターで「東向島Now」と呟いたら、
「もしかしてあの伝説のカトリカ?」とレスが入ったほど。
ぜひ一度足を運んでみてください!! 

[写真追記]

ピーナッツのスープ・・・夏らしく冷たいスープで、本来濃厚な味のはずのピーナッツをあっさりと感じさせる絶妙なスープ。

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前菜3種。
生ハムと桃(プラム)のサラダ&野菜のなんとか&めごちの何とか・・・
それぞれ素材の味を生かし、まったく違った風味を楽しませてもらいました。

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ピザ2種。
先ずは基本のマルゲリータ&ご主人にお任せのタマゴのピザ。
ここのピザは、生地が美味しい!
厚みがあり、もちもちとした食感で、トッピングももちろん美味しいのだけど、「やはりピザは生地で勝負だよなぁ・・・」と思わせるほどの美味しさです。

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パスタ2種
桃とさくらんぼのパスタ&野菜のパスタ。
桃とさくらんぼのパスタが絶品!!桃の甘さとさくらんぼの酸味+ワインビネガーが見事なハーモニー・・・・
さらに野菜のパスタは、しっかりした味で、パスタ同士がお互いに補完しあってGOOD!!

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デザートピザ2種
チョコレートピザ&メイプルシロップのピザ。
デザートピザなので、もちろん甘いのですが決してくどくはなく、チョコの苦さとあいまって、するする胃に入っていく。

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我々の話が聞こえたのか、ご主人がサプライズサービス!
大林さんの新婚祝いのプチデザートピザ!
見た目はシュークリームのようなんだけど、ピザ生地でチョコを来るんだ包みピザでした。

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仕上げのデザート、桃のアイス。

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黒板メニューに、「桃のアイス」としか書いてなく、出てきたものを見てびっくり。
単純な桃のシャーベット風を想像していたが、メレンゲ・オレンジとベリー系?ソースにくるまれた桃のアイスが・・・
見た目もきれいでしたが、アイス・メレンゲ・ソース・オレンジのコラボがこれまた絶妙です。

カトリカさんへ行って、
黒板メニューにスープが書かれていたら絶対逃すな!
黒板メニューのシンプルな名前にだまされるな!
ってのがカトリカ通の間では常識です。

懐かしの学校給食

昨日の昼飯は懐かしの学校給食を食べに行ってきました。
東京御徒町にある給食当番という店です。
http://www.kyusyokutoban.com/kyusyoku/index.htm

店構えは小学校というより、幼稚園風・・・

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メニューはこんな感じ・・・

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私が食べたメニュー
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お約束の脱脂粉乳
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給食当番さん
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知り合いの同年輩のおっさんに誘われて行ってみましたが、店内は若い女の子のお客でほぼ満員。
おっさんは我々だけ・・・
年がばれてしまいそうだけど、ここで出された学校給食メニューは私の年代よりちょこっと新しい時代のメニューでした。
店では、暖めたソフト麺とか揚げパンがメインメニューでしたが、私の記憶にはこれらのメニューは無く、給食といえばノーマルなコッペパン。

年代別の学校給食メニューがどこかにないかなと、探したのがここ。
http://www.juk2.sakura.ne.jp/rekisi.html

ここで見ると、昭和25年~昭和33年あたりの学校給食メニューとして記憶に残っているものに当てはまる感じです。
もっとも昭和25年に小学校というと、現在の年齢は62~3歳以上、昭和33年としても55歳以上ということで、年齢的には私の年齢より上になってしまいます。
昭和38年以降、脱脱脂粉乳が進んだという記述があり、小学校低学年の頃脱脂粉乳を飲んだなぁという記憶はこの記述とはあっているので、メニューのズレがちょっと謎。
私が小学校の頃は岩手の山奥とか青森に住んでいたので、遅れていたのかなぁ・・・

今回飲んだ脱脂粉乳も、記憶のものより水っぽくてサラッとしていて飲みやすかった。
記憶では、もう少し濃厚でむっと来る匂いがあったような・・・
私は苦手ではなかったのですが、給食のたびに涙目で飲めない脱脂粉乳を見つめていた級友もいたりと当時のものはもっと不味かったはずなんだけどなぁ・・・

記憶が正しいのか?じつは今回食べたほうが正しいのか?謎は残りますが、
「故郷は遠くにありて思うもの」
遠く離れた故郷と同じく、思い出も、時と共に美化されたり、思いが強くなったりということもあるのかもしれません。

子供の頃のいろいろな思い出なども同時に呼び出されて、単純に昔の学校給食を食べましたという以上に複雑な気持ちで店を出ました。

書いた後でつくづく「年はとりたくねぇなぁ・・・」と思いました( ´・ω・`)

柳橋 大黒屋

昨日は、わが社も株主総会。
6月最終週の大安は3月末決算の会社の株主総会のピーク日になります。
テンアローズの社長三屋裕子(元全日本バレーチーム)も就任3期目で、創業者一族の林氏に、修正動議行使を受け、株主総会で急遽辞任に追い込まれたりしました。
心情的にはいろいろありますが、三屋社長が経営してきたこの間の業績等の推移を自分なりに検証して見たわけでもないので、なんともコメントのしようはありませんが・・・

わが社の株主総会は、修正動議の提出なども無く、例年通りつつがなく終了。
ということで、柳橋の大黒家さんで、恒例の懇親会が開催されました。

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大黒家さんは、柳橋のたもとで長く営業している老舗の天婦羅やさんです。

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目の前で新鮮な素材をさばいて、揚げて出してくれるカウンターだけの店ですが、その江戸前の天婦羅は絶品です。

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晩は予約客のみですが、電話予約をすれば誰でも入れるので、本格的江戸前天婦羅を堪能したい方は行って見てはどうでしょうか。

柳橋といえば、向島などとならび遊郭街でしたが、いまでは老舗の料理屋さんや料亭などもほとんど無く、夜になるとひっそりと静まりかえり、わずかに屋形舟などに名残を残すだけとなっています。

横須賀 小松

いやぁ、行ってきましたぁ。横須賀・料亭小松。

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創業以来120年以上、別名海軍料亭というだけあって、歴代の海軍の将校、政府の要人も頻繁に訪れる老舗料亭です。
和風の作りで、個室になっていますが、その中で有名なのが「長官部屋」と呼ばれる一室。

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昨日はその長官部屋で、床の間を背にした最上席で美味い料理と酒&きれいな若おかみさん&秋の虫の涼しげな鳴き声でしっかりリフレッシュしてきました。
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しかし、この同じ席に、東郷平八郎~山本五十六といった歴代の海軍大将や防衛庁長官様が座ったのかと思うと、ちょっと尻がムズムズしましたが・・・
現在でも、この料亭は海上自衛隊では一佐以上にならないと入れないとか・・・(聞きかじりです)

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このところ「国家の品格」がベストセラーに入ったり、日本の国家・思想・文化・伝統などに世間的にも感心が高くなっているような気がします。
私自身もつい先日、ある親日家の韓国人(大学の教授だったかな)が、
「親日家の私ですら、靖国神社の遊就館をみて、戦争の正当化・戦争賛美のひどさに驚いた。」とnet上に書いているのを見て、実際に見に行ってきたり。
就遊館は思っていたより大きな展示施設で、古代~戦後までの日本の天皇国家の歴史の展示がして有ります。
残念ながら時間があまりなく、じっくり見ることができなかったので、展示物の細かな表現までは良く見てくることはできませんでしたが、展示物を通じて戦争を正当化したり、美化しているというところまでは読み取ることが出来ませんでした。
従って、ここではその点については私の判断は避けます。
展示の最後のほうは第二次世界大戦末期に特攻行く若き軍人たちの家族宛の遺書などが展示してあります。
立派な墨蹟で、いまどき我々ですらかけないような難しい漢字で綴られた家族や国家への思いや、こういう優秀な若い人多くの人たちが特攻に行ったという事実に、いまさらながら胸を打たれました。
理屈で、特攻があり若い人たちが死んでいったと解っていることと、実際に彼らが前日にしたためた遺書や遺品などを見ることの間には、やはり大きな精神的な差がある。
それに対してどう判断するかは個々人の問題だとは思うが、こういう事実があったということを(特攻に限らず近代に入ってからの戦争史をふくめて)きちんと理解し(教育し)てゆくことは、最近のアジア諸国との関係の中で、まだまだ必要なことなのかなと考えたり。

まぁ、ワールドカップでの君が代斉唱や日の丸掲揚等、結構若い人のほうが国家観的なものを自然に受け入れているようで、むしろ問題は、君が代や日の丸を認めないばかりか積極的に拒否するような我々の年代の中にいる日教s(rya

などと考えたりしてる中での、今回の小松参りとなりました。

他のお客も無かったこともあり、若おかみさんを独占状態でいろいろ興味深いお話をお聞きしたり、料亭内を案内してもらったりと、過分なおもてなしを受けることも出来ました\(^o^)/
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右端は東郷平八郎の書、左の奥は山本五十六の書。
山本五十六は、小松に来ても酒は一滴も飲まず(飲めず)、また女性にも弱かったとか。
書も、百万の猛兵も、女心にはかなわないというような内容とか・・・(うろ覚え)

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2階大広間。
床の間の床柱は紫檀で、これ一本で2千万以上の価値があるそうな・・・

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天井は屋久杉の無節の一枚板。これも、現在では出来ないとのことでした。

歴代大将、将校の書画ももちろんですが、ほぼ築90年の建物も見ごたえのあるものでした!

今月はもう一本、タカ派で論調の厳しい「櫻井よしこ」さんの講演会に行ってきます。
これも政局が政局なだけに楽しみです!

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