今週は期末~期首のイベント目白押しで、リネージュも休みがちでネタなし。
で、困ったときの映画ネタ、シャッターアイランドねた、第3弾。
Yahoo映画、ユーザーレビューなどでも、ネタバレレビューが出始めているということで、私も完全ネタバレで書いてみます。
[あらすじ]
連邦保安官が相棒とともに、重篤な精神病を患った犯罪者を収容するシャッターアイランドに乗り込む。
絶対抜け出すことの出来ないこの島で、自分の子供3人を殺害した女性収容者が行方不明になり、それを捜索するためだ。
連邦保安官は、果たして、数々の謎を解き、女性を発見し、この島から帰ることはできるのか?
もう一つの目的、自分の妻・子供を殺し、この島に収容されているらしい放火殺人犯を見つけ出し、復讐することは出来るのか?
[以下完全ネタバレ]
実際は、すべて連邦保安官の妄想で、保安官自身が妻殺しの犯罪者で、この島に収容されている。相棒役は、実は主人公の主治医。
(現実は妻が子供3人を水死させ、それを見た連邦保安官が、妻を刺し殺す・その後精神異常でこの島に収容される。)
妄想の中で島から行方不明になった女性=妻であり、復習しようとする放火殺人犯=自分自身
を暗示している。
しかも、この舞台設定は、主人公に治療(ロボトミー?主人公のこめかみの絆創膏が・・・)を行った島の関係者が、治療が成功したかどうかを見極めるために設定したもの。
ラスト近くで、主人公に対して、院長が、「すべて君の妄想だよ」と種明かし。
さらに、治療は失敗したようだと言って、主人公を連れ去るラストに続く。(処刑=死刑?)
そして、最後の最後、ラストシーンで、主人公が前の記事にも書いたセリフ
「野獣として生きるより、善人として死んだほうがいい」
「IS IT WORST TO LIVE AS BEAST OR DIE AS A GOOD MAN ?」
といって映画は終わる。
→実は、精神は正常に戻っており、自分の犯した罪を認め、清く死を受け入れようという現われ(だと思う)
実はこの最後のセリフは、原作には無いセリフで、脚本時に追加されたものらしい。
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結局前宣伝で、盛んに煽る謎解きも、ふたを開ければ主人公の妄想に基づくものであり、ストーリー上はどうでもいい話。謎解きが一個も出来なくても、ストーリー上は問題ない。
画像に集中するためという「超吹き替え版」も必要ない。半分寝ていても、ストーリーは理解できる。
これは、運営としてあえてミスリードを狙ったものだと思う。(この事に関する評判は良くないようです。)
この、(1)正常とみせかけて→(2)実は精神異常→(3)さらに実は正常に戻っていたという2段構えのどんでん返しの趣向がこの映画の面白さだと思う。
シックスセンスが、「実は主人公は死んでいた」で終わっているのに対して、もう一段の仕掛けがあるって感じかな。
私が、もう一度見てみたいという事の理由
(1)正常と見せかけて実は妄想のシーンの中で、さらに妄想しながらも実際に行動する「現実世界」と主人公の頭の中の「妄想世界」があるので、その辺をもう一度確認したい。
ネクタイの色とか・・・
(2)主人公はどの時点で正常な判断が出来るようになったのか・・・
(3)まさかとは思うが、最初から正常で、自分の罪を償うために精神異常を装って死を選ぶように事を運んでいったのか?このへんが映像でどうなんだろう?という確認。
(4)単純に、これは主人公の妄想世界だということのスクリーン上のヒント探し。
(5)前の記事にも書いたが、各種の社会問題が取り上げられているが、一体何種類ぐらいちりばめられているか確認したい。
こんなところです。
確かに、前宣伝の子供だまし的なミスリードやどこかで見たパターンという意味で、前評判が高かっただけに映画に対する評価は、厳しいものもあるようだ。
特に謎解きを煽る前宣伝、引っ掛けとかミスリードっていうほどの物ではなく、単に「嘘」てレベルで、やはり不愉快だなぁ。
私にとっては、原作には無かった最後のセリフ、善良な人間としての最後の選択、この一言でこの映画の評価は数段あがりました。
もし、原作どおり、そのセリフがなかったら、
「前宣伝で嘘流しまくり&ありがちな落ち、暗い映像とおぞましいシーン、救われない映画だなぁ」
だったと思います。
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