「先用後利」とは、富山の薬売りに代表される商い方法だ。先に使ってもらい、使った分だけ後払い。
また、近江商人の言葉に「三方良し」と言う言葉もある。これは、売り手も満足、買い手も満足、世間も満足という、今日のコンプライアンスにも通ずる商いだ。
先日、中谷巌氏の講演を聞いてきた。
中谷氏といえば、小渕内閣時代に「経済戦略会議」に竹中平蔵氏とともに参加、後に小泉内閣時代に市場原理主義の急先鋒として活動していたが、その後、市場原理主義に対する反省を発表し話題になった。→著書「「資本主義はなぜ自壊したのか」
講演の内容は、物作りを捨てて金融大国を目指した米国の失敗と中国の擡頭、その中で日本はどうすべきか?と言った内容。
その内容は、かつて市場原理主義を高らかにぶちあげた中谷氏らしくない内容だった。
極東の地で、他国からの侵略も受けることなく、江戸時代には300年の鎖国を行い、コツコツと育んだ日本人の良き精神、文化を信じて経営を行えば、何も恐れることはないという内容。
日本以外の諸外国では、時の権力者=富の独占と言う図式が当たり前。
ところが日本では「「武士は食わねど高楊枝」=たとえ飯を食う金がなくても、気位を高く決して武士道を忘れないこと。
富は、士農工商の元、身分の一番低いとされた商人が独占していた。こんな国は他には無いという。
また商人であっても、最初に書いたような日本独自の商法を守っていた。
「他人を騙すより、騙されるような人間になりなさい」などと親が子に諭す国は日本だけだとも言う。
常に隣国からの侵略の危険にさらされている他の国々では、「騙してでも生き延びろ」というのが当たり前。
もう一度日本人の原点に帰って経営を考えようということでした。
で、だからなに?って事ですが、NCJの課金方法やイベント企画などを見て、なんとなく書きたく成ってしまったと言うことです。
あぁ、NCは日本じゃないか。
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