昨年末に掛けて、仕事の関係で伝統工芸関連のWEBをあちこち眺めていた。
そんな中で見つけたのが、創作雛人形の藤代光雄さんのWEB。
とても懐かしく拝見しました。
http://www.fujishiro-mitsuo.com/
1月に東京駅大丸で個展を開くようなので、行ってみよう。
運がよければお会いできるかもしれません。
藤代さんと出逢ったのは、大学3~4年の頃。(〇十年年近く前になるなぁ)
鎌倉市の市民講座で「表千家・茶道」と言うのがあって、家の近所の勤労福祉会館にお茶の先生が来て茶道を教えてくれていた。
その講座に通っていたんですが、たまたまその講座でご一緒したのが、当時鎌倉彫をやっていた藤代さん。
藤代さんのお茶を習う姿は、不真面目だった私とは違って格調高く背筋をぴんと伸ばして、どちらかと言うと裏千家風だったイメージがあります。
家が比較的近所だったせいもあり、お互いにお茶を習った帰りに自宅に寄り合ってました。
当時の藤代さんの家は、古びた平屋の一軒屋で、北鎌倉の谷戸沿いにひっそりとたたずむ、それなりに風情はありましたが有体に言えば傾きかけのボロ屋・・・
でも、一歩中に入ると、奈良での一刀彫や茶筌創り(茶杓だったか・・・)を経て鎌倉彫の修行をしているというだけあり、鉋・鑿・鋸・彫刻刀の数々、更にそれらを研ぐ砥石。何の木か分らないけど大事そうに積んであった古木(後々木彫りの材料にするらしい)などなど、間違いなく工芸職人の工房でした。
そこで彫刻刀の研ぎ方を習ったり、木の事を習ったりしているうちに、自然と鎌倉彫も習うようになりました。
しかし藤代師匠から教わったことは、「大胆に彫りなさい」だけ。
で、彫った作品を見てもらうといつも決まって「う~ん、いいんじゃない?」
恥ずかしいのですが当時私が彫った菊文様の手鏡・・・母親にプレゼントしたのですが、母が亡くなって形見として戻ってきました。
漆塗りは素人では出来ないので、塗りは塗師(ぬし)さんのところに持っていって塗ってもらいました。
鎌倉「彫り」と言ってるんだけど、実際は漆塗りの工程のほうが何工程もあって大変です。
むしろ鎌倉「塗り」と呼ぶほうがふさわしい感じがしました。
講習料は払いませんでしたが、独身だった藤代さん(今はどうなんだろ?)を自宅に招いて鍋をしたり、酒をのんだりと、まぁそれなりにバランスは取れてたかな・・・
その時に頂いた創作雛がこれ。
今の作品と比べると顔の表情が違います。
(今の作品・藤代さんのギャラリーからコピっちゃいました・・・すみません)
今の作品は藤代さん独特のツンとした表情ですが、当時は普通の顔をしてました。
(素人の勝手な感想ですが、今のほうが藤代さんの独自性があって、なおかつ愛くるしい表情だと思います)
その他鎌倉彫の盆や檜を彫った亀の香合などを頂きました。
(やはりバランス取れてないな・・・でも、私も自作の25cmウーハーのバスレフスピーカーを譲ったりしたな・・・直ぐ壊れたらしいけど・・・)
確か藤代さんは当時、
「一生鎌倉彫をやるつもりは無いな。やはり一刀彫か、自分に合ったものを見つけるためにいろいろ勉強してるんだ」とおっしゃってました。
そんなこんな1年ぐらいのお付き合いでしたが、私が都内に越したりで自然と疎遠になりそれっきりになっていました。
その後、折に触れて藤代さんどうしてるかなぁと気にはなっていたんですが、ご活躍のようでなによりです。
当時は藤代さんも私も20代だったんだよなぁ・・・つい数年前ぐらいの感覚なんだけどねぇ。
なぜ私が茶道を習おうと思ったかとか、その教室に来ていたKさんのこと、ひそかに思いを寄せたけど成就しなかったMさんの事とか、藤代さんのWEBを見つけて、同時に当時の勘弁して欲しい思い出やほろ苦い思い出が頭をよぎりました。
この辺は、その気になったらおいおい書こうかなと思います。
当時は藤代さんも私も20代だったんだよなぁ・・・つい数年前ぐらいの感覚なんだけどねぇ
そうゆうのよくある・・・カナシイぃw
ちょwww
Nyoさん、リネージュネタとかじゃなくて、ここに反応しましたかw
まぁ、まだまだ先は長い!がんばりましょw